「南京事件」研究の最前線を語る


今週はいろいろと会が多く、夜日記を書く時間がなかなか持てない。今日も夕方から「頭山満生誕150年祭」が行われるのでそれに出席しなければならない。発起人の末席に名を連ねている。頭山満というと右翼の巨頭という発想しかもてない人が大部分だろう。孫文を庇護しその革命運動の最大の援護者であったことまでは知っている人はいるかもしれない。それはほんの一部分のことだ。蒋介石も一時失脚した時に日本に来て、頭山の庇護を受けていた。インドの独立革命家ビハリ・ボースがイギリス政府の要求で日本から追放されそうになった時に、あわやのところをかくまうことに成功し、彼は後にインド独立義勇軍を組織することになったことも是非知っていただきたいことだ。

大体右翼だ国家主義だというが、頭山の玄洋社の三つ信条がどういうものなのか知っていますか? 第一条 皇室を敬戴すべし 第二条 本国を愛重すべし 第三条 人民の権利を固守すべし とこの3か条です。玄洋社こそ自由民権運動の正当な継承者と考えるべきなのです。人権は国権によってのみ守られるわけですから、国権の伸張に勤めずして人権なし、自由民権を考えるならいわゆる民族主義運動を行わざるをえなかったわけです。

ところで、すでにお知らせしましたが、来週21日(火)に東中野教授の南京事件についての講演があります。題して「『南京事件』研究の最前線を語る」。南京事件なるものは全くの虚構であることはすでにはっきりしている、勝負はついているということを再三述べてきましたが、この講演を聴いていただけば、なるほどそうだと納得していただけるでしょう。是非聞いていただきたいと思います。それでも疑問だという方はどんどん質問していただけばよいわけです。(もっとも、南京事件が否定されると困る人、生きてはいけない人?!はお聞きにならないほうが良いかもしれません。どうにもならなくなるでしょうから。)30万はともかく、大量虐殺はあったに違いないということを漠然と考えられている方も多いと思います。しかし、それはまったくの間違いです。結局のところ第三者による虐殺の目撃証言ゼロ、写真ゼロという厳然たる事実に象徴されるように、数の問題ではなく、火のないところに煙を立てたブラック・プロパガンダであったというのが南京事件の本質です。

21日(火)12時30分より、東京財団虎ノ門近く、日本たばこ本社の向かい)1Fにて。無料ですが、座りたかったら早めにいかれることをお勧めします。 

ゆとり教育


11日(土)に、東京都教育連盟結成大会が開催されたということです。。紀元節の祝典があったので、聞いてはいたが出席できなかった。是非日教組をしのぐ組織として発展していただきたいものです。友人から、状況を知らせてきてくれました。西沢潤一、米長邦雄両氏の記念講演で、「国語教育こそすべての基礎。昔は週17時間、大正時代でも週12時間教えられていたのに、今はそれ以下である」といっていたそうです。その通り、それ以下なのですが、そんな言い方はことの本質を全く外れた極楽トンボ的な言い方です。これでは、いまはそれ以下の週10時間くらい国語が教えられているかのような言い方ではありませんか。普通読めばそう理解するでしょう。実際はどうかというと、国語に時間が一番多い2年生で、週8時間です。一番少ない6年生になると、週5時間!なのです。6年間平均すると6.5時間。で昔の3分の1強、大正時代の2分の1強というのが実態なのです。

この現実をよくよく認識してもらわないと困ります。英語、パソコンなどに取られているといいますが、それは枝葉末節です。「知の爆発」(東大の小宮総長は、現代をそういう言葉で表現し、その一つの事例として光合成で酸素が形成され、燃焼によって炭酸ガスと水になっていく循環の説明が、大学の段階でも30年前にはきわめて単純なものであったのが、現在ではその数十倍の説明になっている話をあげています)の時代だというのに、何と「ゆとり教育」なる寝言によって、小学校、中学校の授業時間が、大幅に削られているのです。それに加えて、何も小学校で全員に教えなくても良いようなパソコンだとか英語だとか、さらには総合の時間というわけのわからない時間を設けたりして、肝心要の国語、算数を大幅に減らしているのが、「ゆとり教育」なのです。理念はいいが、などというおろかなことを言う人がいますが、理念が根本的に間違っていることを認識しないととんでもない結果が生じてしまいます。

米長さんはいいことも言うのですが、かつて話をする機会がありましたが、「ゆとり教育」を擁護して、要するに「座学」とそれ以外のものとのバランスの問題なのだ、といった全く頓珍漢なことをいっていました。「知の爆発」の時代に基礎知識を学ぶ時間を大幅に減らして、いったいどうなるというのでしょうか。何もただ本を読んで勉強すればいいとかそんな問題ではなく、基礎的に学ばなければならないことが増えたら、考えるべきことは座学がどうとか言う寝言ではなく、必要な基礎知識を学ぶための「時間を増やす」ことこそ考えるべきことです。その上で、座学以外のこともおおいにやればいい。好きな子には将棋もやらせればいい、とこういう風に考えるのがまともな考えというものでしょう。世の風潮に惑わされて、勉強だけが能ではないという、それ自体は当たり前だが、じつはとでもない破壊的な効果をもたらす言説を撒き散らしていたのでは、「教育」など語る資格はないというべきでしょう。

WILLの反響


WILL3月号に掲載された「南京虐殺は中国のブラック・プロパガンダ」と題する拙文に対しては多くの方から共鳴ご支持の電話が寄せられ、大変感謝しております。「本当にそうだ。いまこそ、反撃のホワイトプロ・プロパガンダをやるべきだ。本当は、外務省がやるべきなのだが、いくら言っても期待できないから、民間でまず声を上げるべきだ。ささやかだが寄付をさせていただきたい。」というのが大方の声です。是非ご期待にこたえるべくがんばっていきたいと思います。まだホームページが完成していませんで、寄付していただくための講座が公表できませんで、お待ちいただいております。できるだけ早くスタートしたいと思います。

またWILLの文章の中に2月21日に東京財団東中野先生の南京についての講演があるというのを読んだといって、広島の方からどうすればその話を聞けるのか、というお問い合わせをいただきました。溜池のアメリカ大使館の正門から出てきた角に、元NCRビルだったところが、現在日本財団ビルになっていまして、その中に東京財団があります。12時30分からですが、少しお早めに行かないと座れなくるかもしれません。無料です。電話は、03−6229−5502です。是非お聞きになることをお勧めします。

日本に戦争を仕掛けたのは中国、正確に言えば中国共産党である。この歴史事実はいまではいやというほど明らかになってきている。「マオ」もその傍証をおおいに提供してくれている。最近発売された月刊「カレント」2月号の<主張>欄に次の文章を書いたところ、これもかなり反響があるということです。

「中国こそ歴史認識を正すべきである」

 いわゆる歴史認識なるものを中国は事あるごとに持ち出して日本を威嚇してきた。あたかも自らが真理を独占しているかのように居丈高に説教すらする始末である。
 では日支事変の発端となった盧溝橋事件は誰が引き起こしたものか教えてもらおうではないか。日本軍が起こしたなどと本気で考えてでもいるのか。なら正しい歴史的な事実を教えてあげようではないか。
 盧溝橋事件の真犯人は中国共産党である。二九軍に潜入していた共産党兵士が仕掛けたものである。一九三七年七月七日夜一〇時四〇分の最初の発砲から七時間後八日朝五時三〇分、四回目の発砲があった後初めて日本軍は反撃を開始した。ところが驚くべきことに、その八日共産党は延安から各地の新聞社、軍などに七日夜日本軍が攻撃という電報を発しているのである。事前に計画していなかったらとてもできない早手回しである。
 中国側から発砲したことは一一日に結ばれた現地停戦協定にはっきり書かれている。さらにその三項では、事件は共産党など反日団体の指導に胚胎することが多いので今後これを取り締まる、と明記されている。二九軍指導部はハッキリはつかんではいないものの怪しいとにらんでいた証拠である。実際に現在明らかになっているように、副参謀長をはじめ、旅団長、宣伝副処長、情報処長など大量の共産党員が潜入していたのである。
 事件を起こしただけではない。これを全面衝突に拡大すべく停戦協定違反を繰り返したのも共産党である。コミンテルン指令の一項「あくまで局地的解決を避け、日中の全面衝突に導かなければならに」に従ってのことである。
 そもそも日本軍が中国内に駐屯していたのが悪いとでもいうのか。義和団事件で在留外国人の安全を守れなかったことから、その後に結ばれた議定書で八ヵ国が駐兵権を認められたことをご存じないのか。この条約に基いて駐兵していた日本軍を非難する資格など全くないのである。
 正しい歴史認識を求められているのはどちらなのか明らかである。謝罪をすべきはどちらなのか?

全くあべこべに、こちらがひたすら謝り続けていたのではまともな日中関係など築けるはずもないだろう。ウソから出たマコトという言葉もなくはないが、緊急やむをえない場合はともかく、ウソをあたかも本当であるかのような前提の日中関係は決して両国にとって良いものをもたらさないはずである。

ブラック・プロパガンダーその6


「マオ」は是非読むべきだ。特に、私の言う「日本悪者教」の信者はこの本をまじめに読んでみるべきだ。いろんな発見をするはずだ。何を発見するかはそれこそ個人の自由であるが、少なくともこれまで多くの人が信じ込まされてきた美しい毛沢東神話はまったくのウソ、偽造であるということは発見できるはずである。三光作戦だとか何とか、日本人が聞いたこともない作戦を日本軍は実行し、無垢な中国民衆に耐え難い苦痛を与えたなどというのはうそはっぴゃくである。収容所で徹底的な洗脳された元日本兵がそうした事実を告白したかも知れない。しかし、「マオ」で生々しく描かれているように、理想にもえて解放区へ入った多くの青年がスパイ容疑で拷問糾弾を受け、私は確かにスパイでした、とついに言うようになったのと同じであるということをこの本を読んでいけばわかるはずだ。(勿論まともな頭脳をしていればの話である。何とか教狂信者はこれを読んでももまだそうは思わないのかもしれない。)

理想に燃えて志願入党した若者たちは、延安の「厳格な」階級、不平等にショックを受けたばかりか、呵責のない「整風」と称する拷問的批判を迫られ「革命への情熱に重大な打撃を受けたーーー彼らの頭と心に刻まれた傷は非常に深い」にもかかわらず、彼らは精神的にも肉体的にも組織から抜けることはきわめて困難だた。他に選択肢のないおおくの若者にとって「自らの信念にすがる以外に道はなかった」とかかれている。いまだに大ウソの虐殺説にしがみつく人を見ると、この気の毒な若者とどこか似ている。もっとも他に選択肢はいくらでもありる。自分がどうしても許せないと義憤を感じて虐殺批判を行ってきたが、これは毛沢東神話と同じようにとんでもないウソだったんだ、と素直に認め、良心に従ってそれを公表すればよいのである。

「マオ」は中国の実態については大量の情報、中国の当事者インタビューなどにより、真実に深く切り込んだ内容になっている。しかし、日本に関するところは、前にも述べたが、共産党公認史観、知識から一歩も出ていないお粗末なものである。たとえば、東北へ向かった共産党の部隊の「最大の頭痛の種は脱走だった。−−−万策尽きて、とうとう日本軍が労働者の脱走防止に使っていた手を使う部隊もあった―夜の間、全員のズボンを回収して司令部に保管するのである。」と書いている。恐れ入ったことだ。日本軍のどこがそんなことをしていたというのだ。労働者と書いているところがややあいまいだが、ともかく日本軍に脱走者などほとんど皆無に近かった。ともかく世界一軍規と士気の高い軍隊であったからである。大体略奪強姦をもっぱらとするような軍隊は絶対に戦闘では弱いのである。やくざ集団は、軍隊に入ったら、弱者集団となる。乱暴をすれば強い軍隊などと考えるのは戦闘の何たるかを全くわかっていないものである。軍規が厳格でないと強い軍隊にはなりえないのだ。何故というにそうでなくてどうして、自己犠牲的な戦闘ができようか。

日本軍が世界最強と敵軍からたたえられるほど強かったのは、残酷で強暴だったからではない。抽象論でこれをいっても仕方がない。戦った相手がどういっていたかである。イギリスのマウントバッテン元帥は東南アジア総司令官として日本軍と戦ったのであるが、彼がネパール国王の戴冠式のときに次のようにいっているのである。
 「私が対戦した日本軍将兵は、その忠誠、勇敢、規律厳正さにおいて、古今東西無類の精 強でした。このようなすばらしい軍隊は今後いかなる国にも生れるることはないでしょ  う。」
これが真実である。大体本当に良く戦ったものは相手を正当に評価する。アメリカ軍は日本軍と死闘をした。ニミッツ司令官は、日本軍をたたえる碑文をぺりリュー島に書いている。駐日アメリカ軍は、再三靖国神社に集団で参拝している。「マオ」に詳しく書かれているように、蒋介石軍を弱体化させることを狙っていた毛沢東は、反日のスローガンとは裏腹に日本軍との戦いを徹底的に回避していたのだ。そういう卑怯な集団だからこそ、靖国をどうこういまになってグタグタ言うわけだ。卑しい連中である。

日本軍悪者教信者よ!いい加減で目を覚ましたらどうか?ここはマオ独裁者の支配する恐怖政治の国ではない。これまで抱いていた観念が根本的に崩壊するかもしれない。しかし、そういうことはあるのだ。詐欺にかかってきたのだ。それも歴史的に強大な、「東京裁判史観」「マルクス主義史観」「反日歴史観」というデマゴギーにやられてきたんだから仕方のないことだ。わかったらさっさと事実を認め、ウソの反批判にかかればよいことだ。一緒にブラックプロパガンダに反論するホワイトプロパガンダをやろうではないか。

ベーツだ、スマイスだ、グタグタいっていることは揚げ足取り以上のものではないので、こんな大事なスペースをとって反論するのはやめにする。

ブラック・プロパガンダその5


いま「マオ」を読んでいるところだが、三国志を読んでいるのではないかと錯覚するほど手に汗握る展開がある。この500人だかの証人にインタビューして書かれたという内容は、実に迫力がある。たとえば、大量虐殺というのはこういうことなのだよ、ということはこの本を読めばよくわかる。こういう大量虐殺というのは、中国人というより共産主義者しかとてもやれない、日本人、日本兵がやれることではないことが読んでみればよくよくわかる。もっとも「日本悪者教信者」は、これを読んでも目を覚まさないかもしれない。虐殺だけではない。日支事変は、日本と蒋介石政権を戦わせるために、スターリン共産党が必死で仕組んだことも良くわかる。日本軍国主義が中国を侵略したなどとおめでたいことを今でも考えているおばかさんは、是非この本を読むべきだ。この本は日本のことに関してはきわめて新情報に乏しく、ありきたりの日本侵略者という立場で書いている。ところが、ソ連の資料から張作霖爆殺までが日本ではなくソ連特務の仕業だというあっと驚くようなことも書いている。面白いのは、毛沢東南京大虐殺について、一言も書いていないと非難していることだ。日本関連については無知な著者だから、大虐殺はあったと信じ込んで非難しているのであるが、調べてみたらそんなものは皆無だから毛沢東は書かなかったということをこれから知ることになるだろう。次の本では、そういうことも出てくるかもしれない。ところがすでにこれほど事実がわかってきているのにまだ、頑迷にも虐殺説にしがみついている「日本人」がいるというのだから世の中不可解、人生不可解ということか。

「1937南京攻略戦の真実」という第6師団の記録を読めば日本兵の本当の姿がわかる、といったところ、あれは公式の記録で上層部に読まれるものだから、本当のことが描いてあるはずがないなどとおろかなことを言うものがいた。当たり前だ。誰が私は虐殺しました、強姦しました、と書くものか。そんなことではない。いかに戦場で考えられないような苦心をし、危機を脱し、そして戦友の死に出会い、といったことが様々につづられ、語り合われている。その中から当時のわれわれの先人である日本軍兵士はどういう考えを持ちどういうことをしていたかが、伝わってくるだろうといったのだ。中には不心得ものがいて、といったことはどこの社会でもあることで、それを取り出してきても意味はない。又指揮官が勇ましいことを言ったのを証拠に強姦集団だというなどというのははっきり「キチガイ」である。たとえば、「唐子浜で捕らえた姑娘」という歩兵曹長の話がある。広州湾上陸して唐子浜の村の近くに露営したところ、村から1人の楚々とした姑娘が現れたのだという。最初はくさいと警戒したが、話してみると日本に行ったことがる日本語のできる姑娘だということだ。そこで通訳代わりに使って、日本へとの心温まる交際があったことが語られている。別に強姦しませんでした、と言い訳を言っているのではない。これが普通におこったことだったのである。「マオ」に出てくる虐殺をやるような人間と日本兵はちがうということを知れ、といっているのだが、「日本悪者教」の狂信者にはどうにも通じないようである。

ベイツが国民政府顧問であったことは、エール大学の新聞切り抜き資料にしかないから、疑わしいなどとこれまた間抜けでなければ詐欺みたいなことを言って、ベイツをかばおうとするものがいる。他の新聞に出てないからといって、ベイツに好意的なことを書いている新聞がどうしてわざわざうそを書くのか考えてみろということだ。それよりも大事なことは、昨日の日記に書いたように、ベイツは聖職者にあるまじき卑劣な詐欺行為に等しいことをやっているのだ。4万人虐殺説を書いて、名前がでないものには載せたが、名前がばれそうなものからは削除する、という姑息な隠蔽工作までしていたのだ。東中野教授が余すところなくそれを暴露している。また、一見まじめそうであった、スマイスがどんな詐欺行為をやったかは、埋葬したいの男女比という点から暴いておいた。ところがこれにも全く理屈にならない理屈で抵抗しようとするお気の毒な「日本悪者教」のアヘン中毒的な狂信者がいる。ちっとやそっとのことでゃない。これだけはっきりしていることだ。虐殺目撃ゼロ、証拠写真ゼロ、そして良心的に虐殺人数を少なく言っていたと思われていたスマイスにして、大ウソ。どうしてこういううそはおかしいと思わないで、日本軍は虐殺を行ったと何が何でも信じ込むのか、あなたは一体どなたなんですか、と聞きたくなる。

ブラック・プロパガンダその4


昨日も述べたように、もう南京虐殺などということは大嘘のブラック・プロパガンダであることは明らかになっている。何しろその張本人である中国国民党の宣伝処の記録、宣伝処長自叙伝などに明快にそのことが書かれているのだ。日本側の記録もある、などと小さなことを取り立ててそれを否定しようとしているのは昨日の日記に書いたとおり、「日本悪者教の狂信者」でなければできないことだ。日本軍の不祥事があったことは間違いなく、そのことは最初から書いたのだが、不祥事を思わせるような記録をまるで宝物よう取り出してきて、だから「大虐殺」は否定できない、とくるんだから。あきれ返ってものを言うのが馬鹿らしいくらいだが、狂信者はそれをおかしいとは思わないのだろう。

日高信六郎参事官がしゃべっていることが出されているが、ホントかいなという内容である。何しろいまと同じく戦前も外務省の無能さは情けない限りで、国際委員会から提出されたDaily reports of the serious injuries to civilians というのが回ってきたものをみて、軍に対する反感もあって、徹底的に現地調査をしてこれに対する詳細な反論を突きつける、という当然行うべきことを行わず、軍に厳重処分を申し入れしたことは、石射猪太郎欧亜局長の東京裁判での宣誓供述書にあるとおりである。したがって、日高も現地に行っているとはいえ、そのいっていることがどこまで国際委員会の抗議に影響されたものか、どこまで実際に取材したものなのか疑問である。放火など、見つかれば重罪に処せられたことは言うまでもないのに、まるでそれを行っていたかのように言っているが、どこにその証拠があったというのだろうか?第一あの狭い南京に100人以上の記者たちが軍と一緒に入って取材をしまくったのに、そんなものを見たという証言は戦後になっても「実はありました」というものすらない。虐殺、放火を示す写真が皆無であるのと同じである。これが虐殺の証拠であるといわれてきた写真が、「すべて」ウソであり、偽または関係ない写真であることが明らかになったことは、「南京事件証拠写真を検証する」(東中野、小林、福水)(草思社)を読めばわかる。何しろ「ゼロ」なのだ。これだけことがはっきりしてきているのに、まだ「虐殺説」にしがみついているおろかな「日本悪者教徒」とはどのような人間なのか。

ベイツとスマイスについて細かいことを言っている。確かにベイツは国民党ではなく、国民党政府の顧問であった。しかし、これぞ揚げ足取りのさいたるものだ。いまの中国と同じで、党=国家という党独裁国家であったのが国民党の中華民国だった。党・政府が基本的に重なり合っているのを国民党などというのはウソで国民政府だった、といってどんな意味があるのかお聞きしたい。確かに正確に確認して言ったほうが良かったろうが、夜中に時間を気にしながら書いているので、そこまでやっている暇がなかった。しかし、基本的に間違いではない。ベイツは直接宣伝部の顧問でなくても、実はもっと悪質なブラック・プロパガンダまがいのことをやっていたことは東中野教授によって証明されている。スマイスについては、北村教授が「南京事件の探求」のなかで書いているように曾虚白処長の自伝に「金を使ってティンパーリ本人とティンパーり経由でスマイスに依頼して2冊の本を書いてもらい」(p43)とでてくる。ティンパーリが宣伝部顧問であることが明らかなので、同類としてそう呼んだだけのことである。またベイツ顧問説は疑わしいようなことを言っているが、エール大学の新聞切り抜き資料にはっきりそう書いてあるのを否定するとは驚いたものだ。しかも聖職者とは思えないきわめて悪質なデマ情報を流していたことが明らかになっているのである。

スマイスについては、虐殺派には数字が少なすぎるといって評判が悪い。しかし、私は彼も極端なうそつきであるという証拠をつかんでいる。彼の中国人学生を動員して行った「戦争被害調査」は、曾虚白によれば金を出して作ってもらった宣伝本のひとつである。その調査結果によれば、南京城内における兵士の暴行による死者は2400人その他あわせて3400人となっている。サンプル調査結果だというのだが、その男女比が出ていて71%:29%となっている。一見もっともらしい。ところがこれは大馬脚を現す数字なのだ。というのは、紅卍会が行った埋葬記録によると、女性の比率は0.4%である。この埋葬数字も水増しがあったことは立証されているが、死体を直接見ているので男女比についてはかなり事実に近い数字であっと考えられる。紅卍会の埋葬については、国際委員会もお金を払ってここのみに埋葬をやらせたことがはっきりしているので、この0.4%という数字は極めて大きな意味を持つ。1つは、埋葬死体はほとんど(99%)兵士の死体であったということだ。市民虐殺だったらもう少しは女性がいなかったらおかしいということになるからだ。それと、スマイス調査がいかにでたらめなデッチアゲであるかということだ。0.4%と29%では、二桁も違い、どう見てもウソの数字であったと結論付けざるを得ないではないか。

これでも「日本悪者教徒」「外国人・中国人善人狂信者」は、これはブラック・プロパガンダだと認めたくないのですか?勝手にせいと言いたいところだが、いい加減にわれわれ同胞を辱めるのをやめないと、君らに「人非人」の烙印を日本人同胞の名で押すことになることはいっておくべきだろう。

ブラック・プロパガンダーその3


南京虐殺がとんでもないブラック・プロパガンダであるなどということは、もはやどうこう言うのが馬鹿らしいくらい明らかとなっている。何しろ、ブラック・プロパガンダの当時の実行者である国民党宣伝部の記録が、表に出てきたしまったのであるから。国民党独裁政権が続いていた台湾で李登輝総統が就任してから思い切った民主化が進められた。その結果、国民党の「極秘資料」も資料館で見ることができるようになったのである。「南京虐殺研究の最前線ー平成15年版」に掲載されている、東中野教授の「南京虐殺―第二次国共合作下の戦争プロパガンダ」にこの資料を基にした論文があり、これを読めばグタグタ小さなことを言っているのが、馬鹿らしくなり、恥ずかしくなるだろう。(勿論正常な人間であればの話である。日本悪者教の狂信者はお気の毒だが、何を言ってもだめだろう。地球が動いているはずはない!といい続けるだろう!)

読んで頂けばよいのであるが、ひとつだけ面白い事実をご紹介しておこう。「極秘文書」にはっきり書かれていることであるが、南京陥落直前に発足した国民党宣伝処は陥落直前の12月1日(陥落は13日)翌年(1938年)10月24日までの間に合計300回も外国人とのニュース会議=press conferenceを開いていた。重要ニュースが発生するとたとえ深夜であろうとも貴社に連絡してこれを開いた記録されている。その記者会見で、何と驚くべきことにたった1度も「南京虐殺」に触れたことがないのだ!これを驚かない人がいたとしたら、その人は南京虐殺などありっこないと心底思っていた以外にはいないのではないだろうか?どこかの辺境地ではない。南京は首都であり、大量の潜伏兵士がいたし、国際委員会のベイツ、スマイスが、国民党の顧問であったことが同じく極秘文書から明らかになっているので、情報が入らなかったなどということはありえない。国民党宣伝処は裏ではティンパーリの本を出させたりして南京虐殺を宣伝させていたが、自らは1度もそれを公言しなかったのだ。何故なのだ!?理由は簡単である。公的なところがそれを言ったら、その証拠を出さなければならなくなるからである。国際連盟で、或いはそのほかの場で日本政府は正式に言われれば黙ってはいないだろう。調査委員会を派遣して徹底調査を使用ではないかということになるだろう。その結果は、はっきりしているからこそあれほど外人記者会見を南京戦の前からあとにかけてに頻繁に開いていたにもかかわらず「たった1度も南京虐殺」を口にしなかったのだ。

毛沢東が、日本の南京戦を批判して「包囲は多いが殲滅が少ない」と「持久戦論」で言ったのは有名だが、毛の人の命をなんとも思わない残虐な考えが言ったことであり、だからといって虐殺がなかったわけではない、と必死でこれを「弁護」(?)する虐殺派のひともいる。それはともかく、「マオ」は毛沢東の残虐性は言うまでもなく、共産党、共産政権(瑞金の最初のソビエット以来)の残虐性を中国人の証言と資料によって徹底的に暴露しているが、同時に共産党が言ってきた「歴史」がいかに事実とは異なるウソに満ち満ちているものかを示してくれていることの意味をこれまたまともな人は真剣に認識すべきである。「マオ」によると、張作霖爆殺も関東軍の仕業ではなく、ソ連の特務機関が行ったのであるという。その売らず消し量も最近手に入れたが、共産政権崩壊後ソ連で出てきた資料によって、ウソの歴史が次々に書き換えられテイクその一例だ。南京の虐殺派諸君よ、悪あがきはやめたほうが良い。中共政権もやがて崩壊する。ぞろぞろ資料が出てくる!君たちが言っていたことは、すべてウソということになることは目に見えているよ。狂信もいい加減にしたほうがと思うのだが、どうぞご自由にとしか言いようがない。

2月21日(火)に東京財団(溜池、もとNCRビル)で東中野教授の講演会がある。12時30分如り、無料である。都合のつく方は是非お出かけください。