ブラック・プロパガンダその5


いま「マオ」を読んでいるところだが、三国志を読んでいるのではないかと錯覚するほど手に汗握る展開がある。この500人だかの証人にインタビューして書かれたという内容は、実に迫力がある。たとえば、大量虐殺というのはこういうことなのだよ、ということはこの本を読めばよくわかる。こういう大量虐殺というのは、中国人というより共産主義者しかとてもやれない、日本人、日本兵がやれることではないことが読んでみればよくよくわかる。もっとも「日本悪者教信者」は、これを読んでも目を覚まさないかもしれない。虐殺だけではない。日支事変は、日本と蒋介石政権を戦わせるために、スターリン共産党が必死で仕組んだことも良くわかる。日本軍国主義が中国を侵略したなどとおめでたいことを今でも考えているおばかさんは、是非この本を読むべきだ。この本は日本のことに関してはきわめて新情報に乏しく、ありきたりの日本侵略者という立場で書いている。ところが、ソ連の資料から張作霖爆殺までが日本ではなくソ連特務の仕業だというあっと驚くようなことも書いている。面白いのは、毛沢東南京大虐殺について、一言も書いていないと非難していることだ。日本関連については無知な著者だから、大虐殺はあったと信じ込んで非難しているのであるが、調べてみたらそんなものは皆無だから毛沢東は書かなかったということをこれから知ることになるだろう。次の本では、そういうことも出てくるかもしれない。ところがすでにこれほど事実がわかってきているのにまだ、頑迷にも虐殺説にしがみついている「日本人」がいるというのだから世の中不可解、人生不可解ということか。

「1937南京攻略戦の真実」という第6師団の記録を読めば日本兵の本当の姿がわかる、といったところ、あれは公式の記録で上層部に読まれるものだから、本当のことが描いてあるはずがないなどとおろかなことを言うものがいた。当たり前だ。誰が私は虐殺しました、強姦しました、と書くものか。そんなことではない。いかに戦場で考えられないような苦心をし、危機を脱し、そして戦友の死に出会い、といったことが様々につづられ、語り合われている。その中から当時のわれわれの先人である日本軍兵士はどういう考えを持ちどういうことをしていたかが、伝わってくるだろうといったのだ。中には不心得ものがいて、といったことはどこの社会でもあることで、それを取り出してきても意味はない。又指揮官が勇ましいことを言ったのを証拠に強姦集団だというなどというのははっきり「キチガイ」である。たとえば、「唐子浜で捕らえた姑娘」という歩兵曹長の話がある。広州湾上陸して唐子浜の村の近くに露営したところ、村から1人の楚々とした姑娘が現れたのだという。最初はくさいと警戒したが、話してみると日本に行ったことがる日本語のできる姑娘だということだ。そこで通訳代わりに使って、日本へとの心温まる交際があったことが語られている。別に強姦しませんでした、と言い訳を言っているのではない。これが普通におこったことだったのである。「マオ」に出てくる虐殺をやるような人間と日本兵はちがうということを知れ、といっているのだが、「日本悪者教」の狂信者にはどうにも通じないようである。

ベイツが国民政府顧問であったことは、エール大学の新聞切り抜き資料にしかないから、疑わしいなどとこれまた間抜けでなければ詐欺みたいなことを言って、ベイツをかばおうとするものがいる。他の新聞に出てないからといって、ベイツに好意的なことを書いている新聞がどうしてわざわざうそを書くのか考えてみろということだ。それよりも大事なことは、昨日の日記に書いたように、ベイツは聖職者にあるまじき卑劣な詐欺行為に等しいことをやっているのだ。4万人虐殺説を書いて、名前がでないものには載せたが、名前がばれそうなものからは削除する、という姑息な隠蔽工作までしていたのだ。東中野教授が余すところなくそれを暴露している。また、一見まじめそうであった、スマイスがどんな詐欺行為をやったかは、埋葬したいの男女比という点から暴いておいた。ところがこれにも全く理屈にならない理屈で抵抗しようとするお気の毒な「日本悪者教」のアヘン中毒的な狂信者がいる。ちっとやそっとのことでゃない。これだけはっきりしていることだ。虐殺目撃ゼロ、証拠写真ゼロ、そして良心的に虐殺人数を少なく言っていたと思われていたスマイスにして、大ウソ。どうしてこういううそはおかしいと思わないで、日本軍は虐殺を行ったと何が何でも信じ込むのか、あなたは一体どなたなんですか、と聞きたくなる。