男系の意味


男系継承が125代2000年以上にわたって維持されてきたことは、歴史的な事実であり、それだけで重い意味があると考えるべきであろう。では何故われわれの祖先はそれを懸命になって維持してきたのかという理由についてはいろいろ考えられるが、最新の遺伝子知識によって、Y性染色体がX性染色体と交じり合うことをせずに、そのまま男子に受け継がれるという事実は確かに非常に有力な考え方である。何しろ、神武天皇のY遺伝子がそのまま今上天皇に伝わっているということになるからだ。

ところで、松木さんという友人が男系の意味について面白い考えを教えてくれた。次のように考えられるというのである。

男系維持ということは簡単にいうこと
①(皇族以外の)一般女性は自分の子供を天皇にすることが可能だが、
 一般男性は自分の子供を天皇にすることはできない。
②もっと簡単にいうと、一般女性は皇族になることができるが一般男子は皇族に
 なることは出来ない。(紀子さんは皇族になったが、黒田氏は皇室になれない)
ということですね。ということは「男系維持」とは一般男子およびその子供を
皇族から排除するものであり「男系維持は男尊女卑であり男女平等ではない」
という理屈は成り立たないはずです。

これを更に敷衍して、米澤さんは、

全くその通りと思います。言うなれば、男系とは「拡散の系統」であり、女系と
は「集積の系統」です。我が国の皇室を初めとする氏族は、その正統性を保ち、
また、氏族の生成発展のため、拡散の系統を選択したまでのことであり、男女平
等などという概念とは全く別の次元のことです。

なるほどと思いますが、皆さんどう考えますでしょうか?